2006年にブルーベリーの養液栽培開始以来、日々手入れ、観察してきた知見を総動員して「日本一詳しいブルーベリー品種解説」ページ開設しました。自ら栽培したことがある品種しか自信を持って解説できませんので、自家農園栽培実績のある50品種程度を順次掲載していきます。基本的に土耕栽培(地植)ではなく、養液栽培を前提にしたものであり、品種特性の再現性を保証するものではありません。無料公開のため、ご質問にはお答えできないこと及び、品種選定にあたっては、あくまで自己責任でお願いします。
ノーザンハイブッシュ
サザンハイブッシュ
ラビットアイ
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ベストシーズンはいつか
いつ頃が食べ頃、一番美味しいのはいつ?
この素朴な疑問にお答えします。
イチゴ狩りで一番美味しい時期はいつ?と聞かれたら通常1~2月となります。でもブルーベリー狩りは、少し事情が異なります。イチゴ狩り園は、1品種あるいは、せいぜい2-3品種の栽培しているに過ぎないので、どうしても美味しい時期とそうでない時期があります。
これに対して当園は上のイラストの様に50品種栽培して、順次食べられる品種が入れ替わっていきます。いつ来てもまさに旬を迎えた10品種以上の食べ比べができます。
従って、「いつ来ても美味しい」と言えるのですが、来園される時期によって品種が異なりますので、その時期その時期に一味違った体験が可能です。
1シーズンに複数回来てもそれぞれ違った味わいで、飽きさせないのがブルーベリー狩りの良さです。
それでは、その時期その時期の特長を整理しましたので、下記リンクを参照されて、ご自分の好みに合ったタイミングを選んでお越しください。
ブルーベリーはどんなフルーツ?
【ブルーベリーの特性】
ツツジ科に属する低木果樹。
野生種は熱帯山岳地帯から温帯、亜寒帯まで分布。
現在の栽培種はアメリカ北東部から南部フロリダの広範な地域で自生している数種類の野生種が改良されたもの。
日本でも徐々に人気は高まっているが、日常的なフルーツとなっている北米、欧州に比べると日本の需要・生産量とも極少量。
ブルーベリー=ジャムとイメージされる方が多いが、完熟した生果は本当に美味しく、ひとりでも多くの方に美味しいブルーベリーを味わっていただきたい。
【ブルーベリーの育て方】
「繊細で栽培が難しい果樹」というのがブルーベリーを育てるうえでの大前提だ。園芸店やホームセンターで販売されているブルーベリー苗木には、「誰でもカンタンに育てられる果樹」のように書かれているが、これはセールストークでしかないので気を付けたい。
一般的によく言われていることに「酸性土壌を好む」がある。確かにpHは4.5~5.2程度(←強い酸性土壌で中性は7.0)に維持されているのが望ましい。ただ、酸性土壌よりも大事なものがある。それは「水はけの良さ」だ。ブルーベリーを育てるうえで、もっとも気を付けたいことは、一にも二にも「水はけ」だ。
残念ながら、伝統的に稲作中心の農業だった日本には、水はけの良い土壌は少ない。特に西日本は粘土質土壌で水はけが悪い。関東周辺の関東ローム層の土壌は水はけは良い方だが、それでも限界がある。従って、ご家庭の庭に植えても、大きく育つことは稀だ。もしご家庭で育てる場合でも、鉢植えをおススメする。鉢植えならば、水が下に抜けて水はけの良い状態が保ちやすい。
用土は、酸性土壌であるピートモスで育てることが推奨されているが、前述の通り、酸性土壌よりも水はけの良い土壌であることが何よりも大事なので、ピートモスに赤玉土や鹿沼土を混ぜることで、排水性の良い土壌で育てることをおススメする。
また肥料については、ブルーベリーは硝酸態窒素よりもアンモニア態窒素を好む傾向にあり、他の作物と特性が異なるので、ブルーベリー専用の肥料を園芸店などでお買い求めいただきたい。
当園では、ブルーベリー栽培の最適な生育環境を整えるために、「養液栽培」という方式を採用している。地植えではなく、水はけの良い人工培地を使用したポット栽培で、ブルーベリーが大好きな成分の酸性液肥を潅水装置を使用して全自動で育てている。この栽培法は地植えに比べ2,3倍のスピードで生育して、収量も格段に多く、大粒でまったり甘いブルーベリーが収穫できる。この栽培法にご興味のある方は →コチラへ
最後にもうひとつ大事なことをお伝えする。お客様から相談されるケースとして「苗木を買って、その年は、実をたくさん食べられたが、翌年からめっきり元気がなくなったのはなぜか?」というものがある。
ブルーベリーは1年生2年生苗木を購入してもすぐに実を付ける傾向がある。「桃栗三年柿八年」と言われるが、ブルーベリーには当てはまらない。1年生2年生苗木は、人間でいえばまだ赤ちゃんか小学生レベル。この段階で実を付けることは、人間でいえば、カラダができていない子どもが、赤ちゃんを産んでいるようなものでほぼ自殺行為と言える。
だから苗木を買っても、2年くらいは実を付けつに(摘花、摘果してしまう)とにかく生育させることだけに専念する必要がある。美味しい果実を口にするには、ある程度時間が必要なことに留意いただきたい。
ブルーベリーの効能
★抗酸化作用がもっとも強いフルーツ
★老化防止のアンチエージング・フルーツ
★21世紀の奇跡のスーパーフルーツ
- 視覚効果
- 血管拡張、毛細血管保護
- 抗がん、抗炎症作用
- 抗酸化作用
- 成人病予防、美肌効果
と言われている。
■新発見■ブルーベリーがコロナを無害化する
宮崎大学の研究結果は発表されました。画期的なニュースです。
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メンタリストDaiGoが「最強のフルーツはブルーベリー」と言っています
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ブルーベリーの品種
ブルーベリーは300~400種類ほどあるといわれ、毎年新品種が多数でデビューする。品種別に詳しく知りたい方は、このページトップの品種別解説ページをご覧いただきたい。ここでは主要な3つの系統についてザックリポイントのみお伝えする。
ノーザンハイブッシュ | 主に寒冷地向けの品種。もっとも古い系統で日本に最初に導入された。日本では長野・北関東以北が適地とされている。香りと風味、酸味と甘味がが調和した優れた果実品質を誇る系統。栽培適用範囲は狭く、ご家庭向きではない。もし栽培されるなら鉢植えがおススメ。 |
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サザンハイブッシュ | 暖地向け品種。日本では関東以西の太平洋側、及び西日本が適地とされている。暖地での北部ハイブッシュの果実品質を実現させた比較的新しい系統。美味しさは3系統の中でイチバンで毎年新品種が続々登場する。ただ栽培適用範囲は非常に狭く、3系統の中でもっとも難しく、ご家庭向きではない。もし栽培されるなら品種別解説の中から育てやすい品種を選ぶ。 |
ラビットアイ | 暖地向け品種。適地はサザンハイブッシュと同じ。ハイブッシュ系に比べ土壌適用性、耐暑性、耐乾性に優れ強健で豊産な育てやすい品種。食味はハイブッシュ系に比べ甘味が強い。育てやすさは際立っているので、ご家庭向き。稀に庭でも大きく育っているブルーベリーを見かけるが、間違いなくラビットアイ系。それでも鉢植えをおススメするが、水はけに気を付ければ地植えもOK。 |
ブルーベリー剪定法
ブルーベリーの手入れで最も重要な作業が剪定です。この農園で実践している剪定法を整理して下記リンクにまとめました。動画で解説もしていますのでご覧ください。
自宅の庭やベランダで趣味程度で育てている方は「ご家庭編」、プロ農家を含め本格的な栽培をめざしている方は「ちょっとプロ編」、そして最後に動画解説を用意しましたので、下記リンクをクリックください。
ブルーベリーの魅力
魅力満載のブルーベリーですが、その中でも9つをピックアップして
「ブルーベリー9つの魅力」として以下整理してみました。下記①~⑨をクリックしてください。
ブルーベリー養液栽培とは何か
なぜ、「ブルーベリーは小粒で酸っぱい」というイメージが定着しているのか?
2006年、脱サラ農起業を決意して、会社を飛び出したが、まだ何を栽培するか決めていなかった。自宅の庭で数本のブルーベリーを栽培していたこともあり、ブルーベリーも候補の中にあったが、優先順位は低かった。というのも、自宅で地植えで育てているブルーベリーはとにかく小粒で酸味が強かったから、これがビジネスになるとはとても思えなかったからだ。
詳しい経緯は省略するが、第一候補だったイチゴ栽培は生産性の低さから早々に断念して、次なる候補を探して全国を歩いていた。ブルーベリーも地植えの農園を何か所か見学させてもらったが、「小粒で酸っぱい」という固定観念を払拭することができなかった。
そんな折に前から気になっていたブルーベリー農園を見学させてもらった。この農園に伺って、まず驚いたのはブルーベリーの木がとにかく大きく逞しく育っていたこと。これまで見て来た地植えの農園のブルーベリーは栄養失調気味で、やせ細って子孫を残すために必死で実を付けている印象で、見ていて痛々しかった。
それに比べ、この農園のブルーベリーは元気いっぱいで頼もしく、圧倒的な生命力を感じた。伝わってくるエネルギーも半端なく、「生きていて楽しい」と言わんばかりに、たわわにブルーベリーを実らせていた。また果実も「大粒で甘い」「まったりした味わい」でこれまでの「小粒で酸っぱい」固定観念をくつがえすものだった。
この農園で採用していたのは、地植えではなく、鉢植えの養液栽培だった。これを知って衝撃が走った。それ以来、養液栽培について時間のある限り調べ、研究会に所属し、農家を訪ねた。
そこでわかったことは、当たり前と言えば当たり前で、基本中の基本「植物には原産地があり、その生育環境が最適。だから原産地の生育環境に近づけることで、その植物本来の潜在能力を最大限発揮することができる」ということを改めて再認識した。
ブルーベリーの場合、北米原産の温帯果樹で、日本に置き換えてみると四季のある気候は問題ないが、決定的に異なるのは「水はけがよく、水分も適度に保つ、酸性土壌」が日本の自然界や農地にほとんど存在しないことだ。
さて、これをどう解決するのか?。適していない土壌に植え付けて、無理やり日本の風土に適合させるのは、不可能ではないが、相当ハードルが高いと言わざるを得ない。特に最近人気のサザンハイブッシュ系新品種などは特に困難さを伴う。ならば北米の土壌環境を人工的に整えてやれば、本来の「大粒でまったり甘い」ブルーベリー果実の生産が可能だということがハッキリわかった。
私の好きな言葉の中に、心理学者ユング博士の自己実現についての言葉がある。それは「自分の内なるに能力を最大限発揮して、真の自分らしさを体現する」だ。この言葉と養液栽培によって原産地の土壌環境を再現することが、ピタッと結びついた。
ブルーベリーも人間と同じ生き物である限り、「潜在能力を最大限引き出してやることこそが、究極に美味しいブルーベリーをつくること」だと自分の中でストンと腑に落ちた瞬間だった。
スパルタ式の地植え栽培ではなく、ブルーベリー本来の潜在能力を引き出すための環境づくり、すなわち「ブルーベリー養液栽培」こそが、最適な栽培法だと確信し、導入を決意した。
ブルーベリー養液栽培のシステム概要、なぜ養液栽培が必要か、生育スピードの速さについて詳しく知りたい方は
下記リンクと動画をご覧ください。↓↓↓