7

ハーモニーラビットアイ

ラビットアイ系らしく甘くて美味しいが、欠点も多い
収穫時期 7月中旬から8月上旬
果実サイズ
甘味レベル
酸味レベル
育てやすさ
収穫量
栽培開始時期 2006年
栽培本数 20

【総評】

長所が少なく、欠点が多い品種。唯一の救いは、ラビットアイ系らしく甘い食味。パテント品種になるが、まったく冴えない評価なので、苗木屋さんの販売リストからもとうとう抹消された。

 

【サイズ・美味しさ】

サイズは、小粒。ある程度着果制限すれば、中粒程度にもなる。

美味しさは、酸味はほとんど感じられないが、完熟時の糖度は高く、甘くて美味しい。ただこの品種の前後には食味が素晴らしい品種が数多く揃っているので、どうしても目立たない存在になってしまい、お客様の目に止まることも少ない。

 

【収穫量・育てやすさ】

成木まで育った株の収穫量は小粒ではあるが多い。

育てやすさについては、開園時100本ほど導入したが、現在まで残っているのは20本に過ぎない。生育不良で脱落していく株が多いことからラビットアイ系にしてはめずらしく育てにく品種だ。ただ20本の成木は、元気いっぱいで主幹は、際立って太く丈夫に育っている。

(2022年追記)
主幹の太さが特長的で立派。下の写真3枚目に主幹の太さを表した画像を掲載しておきました。15cmはあるか。

 

【収穫期】

7月中旬から。ブライトウエルの1週間後。

 

【最後に】

開園当初、養液栽培の施設業者に勧められて100本程度導入してしまったのは大きな間違いだった。当時はパテント品種=優良品種と信じていたが、それは幻想にすぎないということを思い知らされたのは、このハーモニーのおかげだ。これ以降、大々的に売り出しているパテント品種の導入には慎重を期している。10本程度導入して様子を見て、自分なりの評価を定めて進めていくことにした。そういう意味ではこの品種には学ばせてもらった。

 

ラビットアイ

前の記事

コロンブス
ラビットアイ

次の記事

ブライトウエル