7月
エリザベスノーザンハイブッシュ


風味が極上、味も良し、ただ樹勢が弱く育てにくい
収穫時期 | 6月中旬から7月上旬 |
果実サイズ | |
甘味レベル | |
酸味レベル | |
育てやすさ | |
収穫量 | |
栽培開始時期 | 2016年 |
栽培本数 | 2 |
【総評】
風味がとても良く、甘酸バランスが良いので、食味は上々。ただ実を付けてから年々弱ってくる傾向が強く、育てやすい品種とは言えない。残念ながらこの品種については栽培実績が少ないので、断定が難しい。世間の評価も定まっていない。
【サイズ・美味しさ】
サイズは、中粒と大粒の中間くらい。成熟初期は大粒と言っていいサイズだが、だんだん普通サイズになっていく。
美味しさは、甘酸バランスが良くて、スッキリした甘さのノーザンハイブッシュ系らしい美味しさ。特に優れているのは風味で、なんとも言えない良い香りがする。果実も硬く、品質も良好。
【収穫量・育てやすさ】
収穫量は中程度。それほど大きな樹形ではなく、コンパクトなので中程度が妥当なところ。
育てやすさは微妙だ。それほど”弱い”ということも耳に入ってこないが、育てやすいという情報も少ない。うちで育てた実績から言えば、苗木の段階では良く育つが、実を付けてから年々弱ってくる印象が強い。当初10本導入したが、現在は2本しか生き残っていない。断定はできないが、育てやすい部類には入らないのではないかと考えている。
【収穫期】
ブリジッタとほぼ同じと考えていい。オープン3週目からOK。6月最終週と7月上旬が食べ頃。
【最後に】
1966年ニュージャージー発表で、かなり古い品種であるが、日本への導入が遅れたようで、日本での評価も定まっていない。風味や食味は素晴らしいことはよくわかるが、生産者にとって肝心の育てやすさの評価が定まっていないのが現状で、とても評価が難しい品種だ。従ってコメントも少な目で断定がしづらい。この農園では年々枯れる品種が続出して現状は2本残っているのみ。
(1966年 ニュージャージー発表)