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ヌイノーザンハイブッシュ

大粒で500円玉クラスも!シーズン初めの最大サイズ品種
収穫時期 6月上旬~下旬
果実サイズ
甘味レベル
酸味レベル
育てやすさ
収穫量
栽培開始時期 2006年
栽培本数 14本

【総評】

6月上旬から食べられる極早生品種の中では、最大サイズを誇る。成熟期初期は500円玉クラスもチラホラ出現するレカプルと同時発表されたニュージーランド生まれの大粒品種。

 

【サイズ・美味しさ】

ヌイの特長は、なんといってもそのサイズの大きさ。扁平の果実は一瞬見ただけでその大きさを実感できる。極早生品種で6月上旬のオープニングには500円玉クラスも実を付けている。早い者勝ちなので、食べたい方はオープン日にブルーベリー狩りに来てほしい。私の知る限りでは、チャンドラータイタン→ヌイの順番にサイズが大きい、だから№3大粒ブルーベリーということになる。

食味は、残念ながらそれほど高い評価を得ていない。前述のチャンドラーやタイタンよりも劣る。ただ成熟期前半の6月上旬から中旬は、適度に酸味があり、甘酸バランスが良く美味しい。成熟期後半はデューク同様酸味が抜けてボケた味わいになってしまう。

 

【収穫量・育てやすさ】

収穫量は中程度だが、毎年安定的に収穫できる点は安心感がある。大粒品種は、どうしても実付きが少なくなる傾向があり、大粒かつ多収品種は今のところ存在しないのではないか。

育てやすさは、問題なく合格点。ニュージーランド系のレカプルヌイ(ニュージーランド3兄弟と呼んでいる)で共通して優れているところは、この育てやすさだ。私の農園は開園当初、この3兄弟で100本ほど導入したが、どれも生育順調で、6月のブルーベリー狩りシーズン初めに十分すぎるくらい貢献してくれたので、個人的には特に思い入れが深い品種だ。

ヌイを育てるうえで気を付けたいことを2点伝える。それは開帳性と天敵コガネムシの好物品種という点だ。

ブルーベリーは一般的に縦に伸びていく傾向があるが、中には横に広がる開帳性の品種もある。ヌイはこれに該当する。だから広さが十分ある畑なら問題ないが、面積を効率的に使いたいなら剪定時に横に広がらないように仕立てる必要がある。横に広がると通路が狭くなり、何かと不便になる。

また天敵コガネムシの幼虫が根を食い荒らして枯らしてしまうことが、ブルーベリーを育てるうえで最大のリスクだが、コガネムシはヌイが大好物のようだ。ある年に2本だけコガネムシの被害が出たが、それは2本ともヌイだった。

ブルーベリーは害虫の被害は極小で、さほど気にすることはないが、それでも数種類の害虫が散見される。面白いことにどの害虫にも好き嫌いがあるようで、害虫ごとに特定の品種にだけ虫がつく。害虫といえども誰でもいいというわけではないようだ。どの害虫がどの品種が好きなのか把握してしまえば、日々の観察時に手間が省ける。

上述の3兄弟を比較して違いを明確にしたので「プル」のページを参照してほしい。

→プルのページへ

(2022年追記)
レカほどではないが、15年たって衰えも目立ち始めたが、まだまだ健在。最近カイガラムシの多くついているのが少し気がかりなので、注視している。

 

【収穫期】

オープンに間に合う。大粒品種なので、オープニングに彩を添える。

 

【最後に】

すべてが平均点という品種よりも、欠点もあるが際立った長所のある品種の方が存在感がある。特にサイズが大きい、大粒品種はどうしてもお客様の目に止まる。そんな意味で、ヌイの食味はそこそこでしかないが、大粒品種ゆえに揃えておきたい品種だ。

(ヌイ 1988年 ニュージーランドで発表)

花は、つぼみのうちがピンク色が鮮やかで美しい。

 

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