ブルーベリー剪定法(ちょっとプロ編②)

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こんにちは。
ここにしかない極上ブルーベリーの楽園オーナーです。

 

これから何回かに分けて、剪定方法について書いていきます。

ご家庭編ちょっとプロ編の2つに分けて書きます。

お庭やベランダで数本育てている程度の方は、ご家庭編

本格的に栽培しようと思っている方は、ちょっとプロ編をご覧ください。

今回はちょっとプロ編②
前回ちょっとプロ編①の続編となります。 → 前回投稿へ

 

ハサミを入れる基本■

木を360度じっくり見て生育状況を確認する。

これはすべてに共通することですが、同じ年数、同じ品種でも生育にバラツキが出ます。

写真ではわかりにくいかもしれませんが、、、、

↑ ブルーレカの15年生スゴク元気

 

↑ 同じくブルーレカ15年生 かなりヨレヨレ

 

前者の元気のよい株は、ここに書かれている剪定法に準じて忠実にやっていけばいいですが、

後者の元気のない株は、同じやり方をすると、ほとんどの枝が切除対象になってしまい、実がほとんどなりません。

従って、この場合は、ある程度細くて弱々しい枝も残す対象になります。

この辺は、臨機応変に対応してください。

 

細い小枝からハサミを入れる

小枝からハサミを入れます。ハサミでなくても手でむしり取る方がやりやすいならそれでもOKです。

小枝↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓

↑ 小枝と言っているのは、爪楊枝くらいの太さの枝のことを言っています。

このサイズの枝についた実は、大粒で品質の良いブルーベリーは成りません。だから切除。

 

次にもうワンサイズ大きな枝↓↓↓↓↓↓↓↓

↑ 右側は割り箸サイズの枝です。

このサイズ以上の太い枝は、品質の良い実が付きます。来夏の実をつけるためにもっとも大事な枝となります。

従って、必ず最後まで残す枝となります。

 

悩むのは、写真左側の爪楊枝と割り箸サイズの中間の太さの枝です。

 

これについては、判断が難しいですが、木の生育状況や収穫量などから総合的に判断して、ハサミを入れるかどうかを決めてください。

要するに最後まで残しておいて、剪定の仕上げの段階で切除するかどうかを決めてください。

 

弱々しい古い枝を切除

このような枝には、大きくて美味しい実はなりませんので、ちょっともったいない気もしますが、思い切って切除してください。

弱々しくて古い枝は以下のようなものです。

↑ 細い小枝しかない枝は株元から切除

 

役割終えた結果枝を切除

夏に実を付けた結果枝は、その役割を終えていますので不要な枝です。切除。

↑ 上の2枚の写真は結果枝。無数にあります。

 

↑ これは、上に伸びた枝は弱々しい枝なので、赤い矢印のところで切除。

右に伸びている枝は、割り箸サイズの枝なので残します。

 

活力にない老化した主幹をノコギリで切除

知られざるブルーベリーの魅力を熱く語ります。  ~情熱・脱サラファーマーの悠悠ライフ~

↑ 上の写真は、株元の写真。

ノコギリで切ろうとしている枝は、かなり太い枝というか主幹です。

太さから考えると切除対象ではないですがもう相当古い枝なので活力がありません。

 

この枝は7年から10年間活躍してきた主幹なので、もう活力がありません。

さすがにお役御免。「ご苦労さん」といって切ってやります。

 

これを切除することにより株元に日光がよく当たるようになり、新たな主軸が発生してきます。

 

ですからちょっともったいない気がしますが、むしろ成長を促すために必ず必要なことと考えてやって下さい。

 

内向きの枝を切除

まずは写真ご覧ください。

↑ これは株の内側に向かって、伸びている枝。

 

まず矢印のところでハサミを入れ、左側の部分を切除。

上に伸びている枝は、太い枝なので内側に伸びていても残します。

 

また赤い丸印の枝も、株のど真ん中に伸びているんですがこれも太くて立派な枝なので基本的に残します。

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↑但し、外向きに太い枝が何本も出ていれば、上の写真のように割り箸サイズ未満の内向きの枝は、切除します。

この枝を残しておくと、風通しが悪くなる、樹形が乱れる、果実になっても収穫しにくい、狩り園だとお客様にも不便などの問題があります。

ちなみに写真はハイブッシュ系ブルーレカです。

 

同じ枝にたくさん花芽がある場合は途中で切除

同じ枝で10個以上花芽が並んでいる場合などは途中でハサミを入れて花芽の数を抑制します。

品種によって違いますが、ラビットアイ系なら5~10個

ハイブッシュ系なら3~5個が1つの枝の花芽の適正数

ではないかと思っています。

 

枝の途中でハサミを入れる場合に、注意してほしいことがあります。

下の写真のようには葉芽の直前でハサミを入れて下さい。

要するに枝の先端が葉や枝になるようにしてください。

 

枝の先端が葉になることにより、根や株元からだけでなく、光合成によって先端の葉っぱからも栄養が届いて果実の成長が促されます。

 

花芽ばかり並んでいて、葉芽が見つからないことがありますが、

このときはハサミを入れた後の枝の最も先っぽにある花芽をむしってください。ここから小さな葉っぱが出てきます。

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剪定前・後の比較写真

ちょっとわかりにくいかも知れませんが、上が剪定前、下が剪定後です。

枝も花芽を3分の1以下にしたつもりです。

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初めのうちは少し多めに花芽を残す。

最初からなかなかバサッ、バサッ と剪定できないものです。

受粉不良などで残した花芽がすべて実になるわけではありません。

従って少し多めに花芽を残しておいて、少しずつ花や実を落として、最終的に目標収穫量にするようにやるのがいいのではないかと思います。

 

僕の場合は、剪定で3回ほど巡回します。

1回目で80%仕上げ

2回目で90%仕上げ

3回目で100%仕上げ

 

そんな感じでやっています。

 

剪定枝は挿し木にできる

また剪定した枝は挿木にできますので有効に使ってください。

挿木はハウスがあれば2月頃、露地なら3月頃が最適な時期です。

早めに剪定した枝は、新聞紙やビニール袋でくるんで冷蔵庫で保管しておきましょう。

低温かつ乾燥させないのがポイントです。

 

また大量の剪定した枝は放置しておくと不潔ですし、病害虫の原因になりますので早めに処分してください。