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サミットサザンハイブッシュ

大粒で酸味系の美味しさだが、栽培困難
収穫時期 6月下旬~7月中旬
果実サイズ
甘味レベル
酸味レベル
育てやすさ
収穫量
栽培開始時期 2010年
栽培本数 8

【総評】

サザンハイブッシュ系だが、食味や育てやすさなどノーザンハイブッシュ系を思わせるような品種。大粒で酸味がある美味しさだが、栽培難易度は高い。

 

【サイズ・美味しさ】

サイズは大粒の部類に入る。

美味しさは、ノーザンハイブッシュ系に似ていて、酸味がある美味しさ。サザンハイブッシュ系では、この酸味系の味わいはめずらしい。果実は硬いので、日持ちする、、、と考えていたが、意外にも痛みが少々早い。

(2022年追記)
テレビ撮影用にお客様に開放せずに成熟期になっても手を付けずにいたサミットがあった。そこで分かったことは、成熟期が同じレガシーと比べるとレガシーの方が日持ちする。サミットの果実自体は硬いが、意外に早く過熟気味になって、柔らかくなってくる。この点はマイナス評価となる。

 

【収穫量・育てやすさ】

収穫量は中程度。

育てやすさは、かなり難易度が高い。苗木の段階は、樹勢旺盛で太い新梢が何本も出て、期待感を抱かせる。この勢いで実を付けたとたん、一気に樹勢が弱り、細い新梢しか出なくなり、やがて枯れる。今までこのパターンを何度も見て来た。栽培適用範囲が狭いことは間違いないだろう。
これまで30本近く定植しているが現在は8本残ってるのみ。残っているものは、ほぼ接木苗だ。というわけでサミットは接木ならなんとかなるかもしれない。10年選手の接木サミットが2本あるが、この2本は元気いっぱいでお客様が群がっている。上手く育てれば、人気品種になり得る潜在能力があるが、なかなかうまく引き出せていない。

 

【収穫期】

6月下旬から始まる。レガシーブリジッタと同時期。マグノリアの2,3日後。

 

【最後に】

サザンハイブッシュ系の中では耐寒性があるという情報があるが、その辺でノーザンハイブッシュに似た形質があるのだろう。ただサミットに関連する各種情報が非常に少なくて、不確定要素が多い、当てにしずらい品種といえる。