ベッキーブルーラビットアイ
収穫時期 | 7月上旬~7月下旬 |
果実サイズ | |
甘味レベル | |
酸味レベル | |
育てやすさ | |
収穫量 | |
栽培開始時期 | 2006年 |
栽培本数 | 12 |
【総評】
甘酸バランス、糖度、食感などいずれも上質で美味しいラビットアイ系の早生品種。ただラビットアイ系ではめずらしく樹勢がやや弱い。
【サイズ・美味しさ】
サイズは、大粒といえるほどではないが、中粒よりもやや大きく、ラビットアイ系では大粒に分類してもいいくらいのサイズ。
美味しさは、前述の通り申し分ない美味しさ。ラビットアイ系の早生品種ではプレミアと並んで比較的大粒で美味しいという評判。ラビットアイ系早生の主力品種にはブライトウエルがあるが、この品種は成熟初期はプレミア、ベッキーブルーに劣るが、成熟期後半になるとブライトウエルの美味しさが際立ってくる、、という位置付けではないか。すなはちベッキーは成熟初期がおススメ。
【収穫量・育てやすさ】
収穫量は中程度からやや多いくらい。ラビットアイ系としては控えめな収量といえる。
問題は樹勢の弱さ。とはいえハイブッシュ系の弱さと比較すれば、ラビットアイ系の弱さはそれほど深刻なものではない。この農園の主力品種はブライトウエルとラヒになるが、この看板品種は10年以上栽培してもほとんど枯れたことがない。それに比べるとポツポツと枯れていくベッキーが散見されるので「弱い」という表現を使ったまで。樹勢としてはオンズローと同じような傾向で立ち性、新梢の出が少ないところがよく似ている。
(2022年追記)
開園以来、数本枯れたためひ弱な印象だったが、残った株はいずれも元気で、さすがラビットアイ系は安心して育てられる。
【収穫期】
6月最終週から色づき始める。プレミア、クライマックス、タイタン、ウィトゥのようなラビットアイ系の先頭バッターではなく、1,2日遅れて成熟が始まる。ブライトウエルとほぼ同時期と考えていい。
【最後に】
お客様の人気も高く、美味しさの評価は高い。樹勢が弱いからなのか、最近では苗木の販売ページからも消えていることが多い。プレミアも同様。育てやすさに若干の難はあるが、この美味しさは捨てがたいものがあるのにもったいない話だ。ちなみにアリスブルーとは兄弟品種。
(1978年 フロリダで発表)