スターサザンハイブッシュ
収穫時期 | 6月上旬~6月下旬 |
果実サイズ | |
甘味レベル | |
酸味レベル | |
育てやすさ | |
収穫量 | |
栽培開始時期 | 2008年 |
栽培本数 | 12 |
【総評】
スターの特長を表すのに相応しい表現は、やはり「果実の美しさ」だ。数あるブルーベリーの中でピカ一で、果実を正面から見たときにスター(星)を彷彿させる。美味しさも以前はオニールとトップ争いの常連だったが、美味しさではオニールに負けるような気がする。とはいえオープン週を飾る人気品種であることは間違いない。
【サイズ・美味しさ】
サイズは、普通からやや大粒。オニールよりも若干小粒。
美味しさも申し分ない。成熟期初期はオニールと同じようなスッキリした甘さ、成熟期後期はオニールがまったりした甘さになるのに対してスターは依然としてスッキリした甘さのまま。その分、オニールの方が美味しさでは上なのかもしれない。
【収穫量・育てやすさ】
収穫量は中程度。
育てやすさも十分で、これもオニール同様、樹勢が強く生育旺盛。10年たっても元気に育っている。オニールに酷似しているがスターはコガネムシの被害が、あまり目立たない。また雨には弱く、裂果する。ラビットアイ系のような激しい裂果ではないが、皮に裂け目が入るので気をつけたい。
ちなみにパテント品種になるので、購入時には誓約書が必要。挿木して増殖することなど禁止されている。本来はスターという品種名だが、日本ではパテントの関係で「フロリダスター」という品種名で流通しているが、同じもの。
【収穫期】
オニールは一番果候補の常連だが、スターも2020年は初めて一番果になった。要するには成熟期はどちらも同時期で極めて早い、5月下旬から成熟が始まる極早生品種でオープン週の主力品種だ。
ただ開花期は異なる。オニールは開花もかなり早いが、スターはオニールから3日ほど遅れる。開花から成熟までが短期間ということ。
【最後に】
スターの果実は写真からもわかるように星形で美しい。オニールも美しいが、スターほど星形が整っていない。美味しさだけでなく、果実の美しさ見せてくれる気品にあふれた貴重な品種だ。
(2022年追記)
様々な点でオニールと酷似しているが、樹勢の強さ・育てやすさという点ではオニールの方が上だろう。オニールは一般品種で入手は陽なのに対して、スターはパテント品種で誓約書が必要で増殖は不可。そう考えるとあえてスターを増やそうという気になれない。
↑ 幼果の段階から星形