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レカノーザンハイブッシュ

酸味のあるキレ味が特長。育てやすい多収品種。
収穫時期 6月上旬~下旬
果実サイズ
甘味レベル
酸味レベル
育てやすさ
収穫量
栽培開始時期 2006年
栽培本数 43本

【総評】

この農園の品揃えの中ではめずらしく酸味が特長で、酸味のある果物がお好きな方にとっては最適な品種。酸味があるので、生食のみならず加工用としてジャム・ソース、スイーツなどに使うのにも適している。

豊産性多収品種で、樹勢性も強く、ノーザンハイブッシュ系では育てやすさ№1。

 

【サイズ・美味しさ】

豊産性多収品種ということもあるが、サイズは標準的で特筆すべきものはない。

食味は、酸味が特長で、特に成熟期初期(6月前半)の酸味は強い。一般的に生食する場合は、甘みが強い方が好まれる傾向にあるので、そういう意味ではレカの人気は、一部の酸味好きの方を除けば、さほどでもない。ただ、総評でも書いた通り、ジャム・ソース、スイーツのトッピングや原材料として使用する場合は、逆にピリッと酸味が強い方が料理やスイーツの味わいを引き立てて好まれる。ラズベリーが好まれるのも酸味が強いからだ。

生食でおススメなのは、成熟期後半(6月中旬以降)。理由はそのころになると酸味が抜けてきて甘味が増してくるからだ。ノーザンハイブッシュ系特有のパリッとした食感で口当たりもいい。

 

【収穫量・育てやすさ】

ノーザンハイブッシュ系では、豊産性多収品種の筆頭。上述の通りサイズは中粒だが、とにかく枝がしなるほどよく実を付けて房なりする。美味しいけれども少ししか実を付けない品種もあるが、レカは収穫量という面では頼りになる。一般的なハイブッシュ系品種の2倍の収穫量が期待できる。

一方、育てやすさも抜群。ハイブッシュ系は実をたくさん付けることによる反動で、翌年一気に弱ってしまうという脆弱性が特徴の系統であるので、収穫量を如何に抑制するかに相当気を使う。しかしながら、これはレカには当てはまらない。剛健なラビットアイ系と同様に毎年たくさんの果実を生み出してくれる本当に有難い品種だ。

(2022年追記)
定植して15年がたち、さすがに往年の勢いはないが、まだ十分活躍できるレベル。この年になってもシュート・サッカーが吹く出してくるのは実に頼もしい。記憶が正しければ、オープン当初から1本も枯れていないのではないか。確実に収穫量を期待できる点において生産者にとっては本当に有難い存在だ。

 

【収穫期】

オープン週の主力品種。一番果になったこともある。
平年に比べ冬が寒く、春が暖かい場合に成熟期が早まる。

 

【最後に】

豊産性多収品種で育てやすさも抜群なので、生産者にとっては本当に頼もしい品種。この農園の6月のブルーベリー狩りを支えてくれる有難い品種。ブルーベリー狩り観光農園の良さのひとつは、多品種を食べ比べできるところにある。近年、甘さを売りにした新品種の台頭が目覚ましいが、レカのような酸味が特長の品種は、貴重な存在でむしろ存在感が増してくるはず、だから必ず揃えておきたい品種だ。

同時期に発表されたニュージーランド産ブルーベリーに「ヌイ」「プルがある。それぞれ個性的でうちの農園の開園当初は主力品種として活躍してくれた。この3兄弟を比較して違いを明確にしたので「プル」のページを参照してほしい。

→プルのページへ

(レカ 1988年ニュージーランドで発表)

ノーザンハイブッシュ

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