ピンクレモネードサザンハイブッシュ
収穫時期 | 6月下旬~7月中旬 |
果実サイズ | |
甘味レベル | |
酸味レベル | |
育てやすさ | |
収穫量 | |
栽培開始時期 | 2013年 |
栽培本数 | 32 |
【総評】
ピンク色のブルーベリーなので、畑の中でとにかくよく目立つ。色が鮮やかなだけであれば、それこそ観賞用という位置づけになってしまうが、この品種の良いところは、美味しさがともなっているところだ。樹勢も強く育てやすい。
【サイズ・美味しさ】
サイズは小粒。ときどき中粒を見かける程度で、サイズは期待できない。
美味しさは素晴らしい。ブルーベリーを甘酸っぱいと表現することがよくあるが、まさに甘酸っぱい代表格のような味わい。酸味も強いものではなく、さわやかな酸味であとから甘味がついてくる感じ。品種名にもなっているが、カフェでレモネードを飲んだ時の味わいにそっくりだ。
(2022年追記)
テレビ撮影でピコ太郎が来園して、ピンクレモネードを食べてもらったら絶賛していた。「これはブルーベリーではない!」という表現を使っていた。確かに見た目もブルーベリーらしくないが、その美味しさも他のフルーツを食べているような美味しさと言える。
【収穫量・育てやすさ】
収穫量は安定しない。年によってバラツキがあり、実付きの悪い年はホントに数粒しか結実しないこともある。ジュエル、ミレニアなども同じような傾向で実付きの悪い年は、どれも揃って収穫量が極めて少なくなる。
生育は樹勢も強く、シュートもたくさん出て問題ない。収穫量にバラツキのあるピンクレモネード、ジュエル、ミレニアに共通しているのは、樹勢が強いこと。栄養生長が強すぎて、繁殖生長が疎かになるところがひとつの要因だろう。また暖冬や春先の気温が高く、春が早く訪れる年(サクラの開花が早い年)も実付きが悪くなる傾向があり、肥料の与え方などに工夫がいる。
写真では色が鮮やかなピンク色だが、雨ばかりで日照時間が短くなると、薄くてムラのあるピンク色にしかならず、あまり美しくない。また雨が降り続くと裂果する。裂果の状態は動画をご覧いただきたい。
【収穫期】
オープン3週目以降の品種。同時期に成熟期を迎えるのは、ブルーレイ、レガシー、マグノリアなど。
【最後に】
華のある品種である。ブルーベリー観光農園で育てている品種で”映え”する品種、TV中継なので取り上げられやすい品種は、500円玉サイズのスパルタンとこのピンクレモネードだ。そういう意味でもぜひ揃えておきたい。
お客様にもとても人気で、この品種ばかり摘み取って帰られる方も多い。また摘み取り用のカゴに数粒ピンクレモネードを添えると、これまたインスタ映えする写真になる。