パルメットサザンハイブッシュ
収穫時期 | 6月上旬~6月下旬 |
果実サイズ | |
甘味レベル | |
酸味レベル | |
育てやすさ | |
収穫量 | |
栽培開始時期 | 2006年 |
栽培本数 | 28 |
【総評】
パテント品種なので、あまりポピュラーではないが、特長的なのは、香りが抜群だということ。美味しさもサザンハイブッシュ系特有の甘酸バランスが良く美味しいが、やっぱり香りが秀逸。樹勢が強く、ラビットアイ並に巨木になる。
【サイズ・美味しさ】
サイズは中粒。
美味しさも、アンケート結果でお客様から好評な結果になっており、おススメできる。サザンハイブッシュ系は甘味酸味のバランスが良く、なんとも言えない上質な美味しさが特長だが、その良さを十分受け継いでいる。
ただ、パルメットの特長をひと言で表すと「香り」の良さといえる。知人が品種別にジャムを製造して販売しているが、このパルメットのジャムがイチバン美味しいと言っていた。それはやはり香りが際立っているからではないだろうか。
【収穫量・育てやすさ】
後述するが、この品種は巨木になるので、粒は大きくはないが、収穫量は多い。
育てやすさは、基本的には育てやすい方だが、短所もいくつかある。樹勢がとにかく強くて生育旺盛。苗木から成木になるまで、勢いよく生長して実に頼もしい。問題はここから、、、実を付けて2,3年はいいが、だんだん太い新梢が出なくなり、細い新梢しか出なくなる。主幹はどんどん太くなる一方で、そこから伸びる枝が細いものばかりになり、果実サイズも小さくなる。小枝ばかりになり、そこに花芽が無数につくので、剪定も厄介。定期的に株元で切り戻しが必要だ。
このように苗木から成木になるまで生育旺盛で、そのあとだんだん弱ってくるという傾向は、特にサザンハイブッシュ系に顕著な傾向。シャープブルーやジュエルを除けば、ほとんどこの生育パターンだと考えていい。この辺がサザンハイブッシュ系の脆弱さといえる。
(2022年追記)
樹勢を回復させるために品種を問わず切り戻しをするが、このパルメットの回復率はかなり高い。主幹が太くて根張りがいいので、樹勢回復のエネルギーが十分に残っているからなのだろう。
【収穫期】
一番果候補になるほど早くはないが、オープン週に十分間に合う。本領発揮は2,3週目か。
【最後に】
主幹の太さは、ラビットアイ系を含めてもトップクラス、それほど樹勢が強い。香りは抜群だが、やや小粒なので、あまり目立たない存在だが、一度味わってほしい。