ニューハノーバーサザンハイブッシュ
収穫時期 | 6月上旬~6月下旬 |
果実サイズ | |
甘味レベル | |
酸味レベル | |
育てやすさ | |
収穫量 | |
栽培開始時期 | 2012 |
栽培本数 | 52 |
【総評】
上述の点数評価をしたら、すべて4点になった。各項目とも合格点でお客様の人気も高い。しかしながら、最近はサザンハイブッシュ系の脆弱さが目立つようになってきて、期待感は萎みつつある。
【サイズ・美味しさ】
サイズは、大粒の部類に入る。前述のように生育の脆弱さゆえに、収穫量を抑制しているから、、、ということも言えるがそれを割り引いても大粒といっていい。
美味しさも、十分備わっている品種。美味しい品種の代表格であるオニールと比べると、オニールは甘さが、ニューハノーバーは酸味が少し勝っているので、軍配はオニールに上がる。ただ食感がパリッとして口当たりがよく、大粒で食べ応えがある点は、ニューハノーバーに優位性がある。
【収穫量・育てやすさ】
収穫量は、サイズのところでも触れたが、かなり抑制的に実を付けているので何とも言えないが、中程度からやや多いというところか。苗木屋さんのカタログには「安定して多い」となっているが、多く実を付けることで翌年一気に弱ってしまう傾向がある。
育てやすさについては、苗木からの生育は非常に良好で、期待感を抱かせる。ただ、何度も書いているが調子に乗ってたくさん実を付けると弱ってくる株が続出する。実を付けた後にも太い新梢が出てくれると安心できるのだが、それがない。従って、収穫量はかなり絞り込んでいる。ただ、もともと樹勢が強いので、弱ったら株元で切り戻すと立ち直る株も多く、この農園では常に10株以上がリハビリ中という状態。1~2年静養すれば、元気に復帰していく株も多い。
(2022年)
導入して10年近くたつが、定植した本数の50%ほどはかなり大きな株に成長し問題なく育っている。あとの残り50%ほどが、強剪定や切り戻して2年程リハビリしたりする必要がある。というわけでこの品種は、そのくらいの確度で生育すると考えておいた方がいい。
【収穫期】
一番果候補ではないが、オープン週には間に合う。基本的には2週目3週目の核となる品種。
【最後に】
この品種は、発売と同時に飛びついたわけではなく、先行して栽培に着手した農家さんの評判がよかったので、導入してみた。先述の通り苗木の段階はから、初めて実を付けるまでは極めて順調なので、かなりの期待感を抱いた。しかしながら、実を付けると弱ってくる品種が続出してその期待感は、一気に萎んだ。
この農園の6月の主力品種として期待して、本数も増やしてきただけに残念。また次の候補を探さなければならない。この品種は当初は一般品種だったが、現在はなぜかパテント品種で誓約書が必要になっている、なぜか?不思議だ。