ミレニアサザンハイブッシュ
収穫時期 | 6月中旬~7月上旬 |
果実サイズ | |
甘味レベル | |
酸味レベル | |
育てやすさ | |
収穫量 | |
栽培開始時期 | 2009年 |
栽培本数 | 13 |
【総評】
成熟したブルーベリーは大粒で少し酸味あり美味しいが、とにかく開花→結実→肥大→成熟の工程のどこかで脱落する実が多い。従ってとにかく収穫量が少なく、実に生産性の悪い品種。
【サイズ・美味しさ】
サイズは大粒だが、この表現が適切かどうか微妙。というのは、成熟する実が少ないので、ひとつひとつの実は当然大粒になる。この品種は豊作だった年がほとんどないので、大粒という表現が適切かどうか迷う。
美味しさは、サザンハイブッシュ系にしては、酸味が効いていて、食感もパリッとしていて美味しい。
【収穫量・育てやすさ】
収穫量は極めて少ない。10年ほど収穫しているが、まともに実を付けてくれたのは、記憶の中では2年しかない。これについては、他の農園でも4か所ほど同じように嘆いていたので間違いないのではないか。開花がかなり早いので受粉に問題があるのかと思ったが、ハウス栽培でマルハナバチを飛ばして受粉している園でも同様だった。
しかしながら、カタログには収穫量が「安定して多い」となっていて、なかなか納得できない。苗木屋さんに電話でクレームをつけたのは、後にも先にもこの品種しかない。パテント品種なのになぜ?
どのくらい結実率が悪いかというと、通常1つの花芽から6-10個ほど花が咲く。その花のうち80%ほどは結実して成熟するのが通常。だがこのミレニアは、1つの花芽で1個か2個しか結実しない、全滅の場合も多々ある。
育てやすさも評価が難しい。基本的には収穫量が極めて少ないので、樹勢が強くほとんど枯れない。レカやブルーレイのように収穫量が多くても、樹勢が強いのと同じ評価をしてはいけない。その他、特徴的なのは、開花が早い、四季成りの傾向がある。
なぜ収穫量が安定せず少ないかは、シャープブルーの頁に書いたこと同じだと考えているので参照いただきたい。
(2022年追記)
上述の通り10年で2回ほどしか、十分な実を付けない品種だが、昨年は運よく当たり年で活躍してくれた。残念ながら実付きがよくなった原因がまったくわからないので、対策ができない状況。今年も実付きの良い年になることを祈るばかりだ。
【収穫期】
オープン週に間に合うが、2週目が成熟最盛期。
【最後に】
潜在能力はあるような気がするが、とにかく収穫がまともにできない品種なので残念で仕方がない。苗木屋さんから適切なアドバイスをいただきたい品種だ。