エリザベスノーザンハイブッシュ
収穫時期 | 6月下旬から7月中旬 |
果実サイズ | |
甘味レベル | |
酸味レベル | |
育てやすさ | |
収穫量 | |
栽培開始時期 | 2016年 |
栽培本数 | 5 |
【総評】
風味がとても良く、甘酸バランスが良いので、食味は上々。ただ実を付けてから年々弱ってくる傾向が強く、育てやすい品種とは言えない。残念ながらこの品種については栽培実績が少ないので、断定が難しい。世間の評価も定まっていない。
【サイズ・美味しさ】
サイズは、中粒と大粒の中間くらい。成熟初期は大粒と言っていいサイズだが、だんだん普通サイズになっていく。
美味しさは、甘酸バランスが良くて、スッキリした甘さのノーザンハイブッシュ系らしい美味しさ。特に優れているのは風味で、なんとも言えない良い香りがする。果実も硬く、品質も良好。
【収穫量・育てやすさ】
収穫量は中程度。それほど大きな樹形ではなく、コンパクトなので中程度が妥当なところ。
育てやすさは微妙だ。それほど”弱い”ということも耳に入ってこないが、育てやすいという情報も少ない。うちで育てた実績から言えば、苗木の段階では良く育つが、実を付けてから年々弱ってくる印象が強い。当初10本導入したが、現在は2本しか生き残っていない。断定はできないが、育てやすい部類には入らないのではないかと考えている。
(2022年追記)
栽培本数が少なくなってしまったので、事業縮小の近隣農園から成木を4本購入。元気の良さそうな株だが、やはり花芽が少ない。かなり太い新梢が噴き出しているような株でも、枝の先端に少し花芽がつくだけ。というわけで基本的に収穫量は期待できない品種。食味は抜群なので、剪定で収穫量を抑制し樹勢を維持しながら育てていく品種と言える。
【収穫期】
ノーザンハイブッシュ系の中ではかなりの晩生の存在。
ブリジッタやチャンドラーよりも遅く、レイトブルーの少し前と熟期はかなり遅い。オープン3週目には間に合わない、4週目からOK。6月最終週と7月上旬が食べ頃。
【最後に】
1966年ニュージャージー発表で、かなり古い品種であるが、日本への導入が遅れたようで、日本での評価も定まっていない。風味や食味は素晴らしいことはよくわかるが、生産者にとって肝心の育てやすさの評価が定まっていないのが現状で、とても評価が難しい品種だ。従ってコメントも少な目で断定がしづらい。この農園では年々枯れる品種が続出して現状は2本残っているだあけだったが、3本補充して現在は5本。
(1966年 ニュージャージー発表)