チャンドラーノーザンハイブッシュ
収穫時期 | 6月下旬~7月中旬 |
果実サイズ | |
甘味レベル | |
酸味レベル | |
育てやすさ | |
収穫量 | |
栽培開始時期 | 2006年 |
栽培本数 | 12 |
【総評】
際立った特長があることは、その品種の人気を高める。数ある特長の中でも「サイズ・大きさ」はひと際人目を惹く、それがチャンドラーだ。
500円玉クラスはザラ、大きいけど味は?、であれば残念だが、食味も最高クラスでとても美味しい。メディア取材が入れば必ず取り上げられる人気品種。
【サイズ・美味しさ】
ブルーベリーの中では最大サイズを誇る。成熟期初期は500円玉クラスが続出するが、その姿は圧巻で見事。チャンドラーの1週間ほど後に同じく巨大サイズのラビットアイ系タイタンが来るが、こちらは雨に弱くすぐに裂果してしまう。だから両者とも梅雨が成熟期のため、軍配はチャンドラーに上がる。
意外に忘れがちなのが美味しさだ。サイズばかりに注目が行くが、実はとっても美味しい。大きくて食べ応えがある上に、美味しいと来てるから、お客様には超人気品種だ。テレビ放映されるとすぐに食べ尽くされてしまうので、チャンドラーを食べることができた人は本当に幸運なお客様だ。
(2022年追記)
同時期の大玉サイズの品種として、レガシー、サミット、タイタン、ウィトゥが充実してきているので、以前ほどの圧倒的な存在感はなくなったかもしれない。3,4年前までお客様に見つかると根こそぎ食べられるか、すべて摘み取られたチャンドラーだが最近はそこまでの争奪戦にはなっていない。
【収穫量・育てやすさ】
収穫量も標準以上。ただ当たり前だが、サイズが大きいので重さでは結構な収穫量だが、果実の数という意味では少ない。だからお客様が見つけるとすぐに食べ尽くされてしまう。
育てやすさという点では、評価が難しい。今のところ挿木苗では良い結果が出ていない。接木苗は順調に育ち、2006年栽培開始時に植えた接木苗はいまだに現役で活躍している。
【収穫期】
6月最終週が食べごろ。通常6月の最後の土日にチャンドラーの植えてあるサイトを開放するが、その争奪戦はすさまじいものがある。お客様が見つけてしまうと食べ尽くされる。
【最後に】
6月はブルーベリーシーズンの幕開けなのでメディア取材が入ることが多い。特にテレビ取材は、視覚的に特長のあるブルーベリーを放映したがるので、500円玉クラスの巨大ブルーベリーであるチャンドラーは必ず取材対象になる。取材対象№1がチャンドラー、№2がピンクレモネードといったところ。
大きいがゆえにお客様にも大変な人気だが、少数の人で食べ尽くしてしまうのが残念。本数も限られ貴重な品種なので、もっと少しずつたくさんのお客様に食べていただくようにできないか、思案中。独り占めしないで多くの人にシェアしてもらえるようなお客様に食べていただきたい。
(1994年 メリーランド州で発表)
実をたわわにつけているチャンドラーは圧巻です。見事!